☆ 1月の大雪の日に、電車を乗り継いでミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を観に行った。満席だった。改正救貧法(英国)時代のヨーロッパの社会の様子が垣間見える良くできた映画だった。フランスを舞台にした物語だけれども、米国で作られた英語による映画だった!
☆ 僕はこのミュージカルの舞台を過去に二度観ている。一度はカナダのトロントで、もう一度はロンドンで、いずれも英語によるミュージカルだった。日本でこの種のミュージカルを生の舞台で観ると、1万円とかの入場料が必要で、とても観る気にならないのだが、トロントやロンドンでは3000円とか4000円とかで観ることができた。 今回、映画にすることで、舞台では表せないCGを駆使して作られた立体的な画面を観ることができて、ある種の感動を覚えた。それに英語力の弱い自分は字幕のある映画がやはりありがたかった。
☆ 昔、子どもの頃に子ども向けに書かれた『レ・ミゼラブル』を読んだ記憶があるが、原作をきちんと読んだことはなかったので、今回原作を読んでみようかと思って、新潮社版の5冊組みの『レ・ミゼラブル』の第1巻を買ってみた。読み始めてみるとこれが大変なことで、作者は主人公であるジャン・バルジャンのことを書くと言うよりも、当時の社会背景を延々と詳細に書く意図があるようで、最初の111頁までは全くジャン・バルジャンは出てこない。ジャン・バルジャンに救いの手を差し伸べた司教ミリエル氏のことが非常に詳細に語られ、その中には多くの箴言が散りばめられていて、それ自体面白いのだが、僕にはとても忍耐を必要とする読書になってしまった。(…ストーリー展開にどの様に関わってくるのか良く分からない過程で、ディテールが延々と語られるという手法は、飯嶋和一の歴史小説と若干似ている?かも知れない…)まだ270頁にしか到達しておらず、これが5巻続くかと思うと投げ出したくなる。どうして忍耐をしつつ小説を読まねばならないのか! 小説の読書は肩の力を抜いて、それ自体ストレス解消に役立つはずなのに…。(そういえば、途中で読むことに挫折した小説も多くある。『カラマーゾフの兄弟』もその一つだ。翻訳の古典小説?はなかなか大変だという先入観が僕にはある。)
☆ 今日(3月2日)僕の関わる法人にとっては重要な会議を開くことができた。第3者の立場で法人経営に率直な意見を頂戴するために、信頼できる方々に集まっていただいて第1回の会合を持った。3回の会合で率直な提言をしていただこうと思っている。 本当に刺激的なご意見を沢山いただいた。会合を持ったことは大正解だったと思う。宿題も沢山いただいた。ご多忙にもかかわらず参加くださった皆様に大感謝である。
☆ 明日(3月3日)は岩手県に出かける。「はやて」に乗って、いわて沼宮内駅まで行く。ある法人の施設に泊めていただいて、翌日の1日をかけてお話を聴かせていただく予定である。とても寒そうである。 昨日(3月1日)は2か所の施設を若い人たちと一緒に見学した。行くたびに状況の変化を実感するし、じっとせずに歩みを続けられていることに頭が下がる。
☆ 心身の状況はあまり芳しくない。目の前の仕事を片づけようとすることでかろうじて一歩が踏み出せているのかも知れない。多くの人に支えられて、多くの人に負担を強いながら生かされていることに感謝である。
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