KTさんのお葬式に参列した
KTさんは、ダウン症のために、知的障がいと心臓機能にハンディのある43歳の女性だった。障がい者の通園施設に通い、僕のことも良く覚えて下さっていて、穏やかな人柄の方だった。お兄様のご挨拶の中で、5歳まで生きられるかどうかわからないと医師に言われたけれど、「通夜と葬儀にこんなにも多くの人に参列していただき、皆様とのつながりがあったからこそ43歳まで生きることが出来たのだと思っている」という趣旨の言葉があった。また同じ通園施設に通う友人たちの言葉も、たどたどしいけれども、本当に孤立することなく、地域住民の一人として多くの仲間と関わりつつ生きてこられたことを実感できるものだった。
棺のご遺体の上には、ご両親の手による「貴方がいたから、元気に生きてこられた」という趣旨の手紙が添えられていた。聞けば、お母様の胸に抱かれて静かに息を引き取られたそうで、涙にくれておられたご両親の心中を思うと胸が詰まった。ご冥福を心からお祈りし、またご両親のご健康が守られますよう心からお祈りさせていただいた。
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