5歳の男の子が、実親から満足に食事も与えられずに、虐待を受けて亡くなった。体重は6kgほどしか無かったという。
彼の5年の日々は…。地獄の日々だったろう。
どこからも助けが来ず、彼が虐待されているのを感じながら、誰も通告もせず、お役所も形だけの質問でお茶を濁し、この鈍感な大人達に囲まれて何の罪もない彼は泣きながら、多分泣く力もなく死んで行った!
一体何と言う国だろう! 何と言う鈍感さだろう!
彼のあまりにひどく残酷なあっと言う間の短い人生、でも5年もの長い苦しみの日々!
あまりに専門性のない職員と、共感性に乏しい一般人に囲まれて彼は死んで行った!
彼の無念を…、(今もきっと虐待を受けている子等が他にもいて…、)彼らの無念を思うと、心と身体が震えて来る。
私達の国に決定的に欠けているソーシャルワーク専門職の配置の必要性を改めて訴えたい。「お役所仕事」ではない、専門職としての倫理と行動規範を身に付けた専門職の配置があまりにも欠けていると訴えたい。
その前提である福祉教育のあまりの評価の低さと、不人気…困難で価値ある仕事にもかかわらずそれに見合わない待遇の悪さ…、さらにほとんどの児童相談所や担当課には採用されない現実…、これら全ての要因が複合されて男の子は死んだ!
周りの大人を恨んで…、恨むことも知らないままかも知れないけれど…、男の子は死んで行った!
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