☆…4月4日の朝日新聞に西田敏行さんの言葉が載っていた。ここに転載させていただきます。
☆…「今度だけは怒りを」
中学を出るまで福島県郡山市で育ちました。僕の情操を育ててくれた故郷です。仲良しの友や恩師もいて、時折、わいわい酒を飲みます。
地震と津波があって、福島第一原発のことがあるから、いたたまれない気持ちでいっぱいでね。我慢強い人が多い福島ですけど、今度だけは、ね。東京電力や原発を進めてきた政治家たちに怒りの声を張り上げたい。
あの原発がつくる電力は地元で使うものではなく、首都圏のためでした。なのに受け入れてきた。安全と説かれてきましたが、今回のことはきちんと「想定」されてきたのでしょうか。
今、20キロ圏内の人は、行方の分からない家族を自ら捜しに行くこともできない。放射性物質に「汚染」されていると言う人がいる…。
もちろん、命をかけて現場で働いている方々には感謝しています。こんなことを言ったから事態が早く収まるわけもない。でも、故郷のことは今、ちょっと落ち着いて語れないんです。
☆…特に最後の言葉は…、正直な気持ちの現れだと思う。僕のように、あれこれと語れること自体が、当事者性の無さを表しているのだと思う。