週末から週初めにかけて、3つの社会福祉法人の理事会や評議員会に出席した。とても忙しい時間だった。
社会福祉法人の経営が、良心的にやろうとすればするほど厳しくなっている。単価がどんどん切り下げられ、職員配置基準も切り下げられ、結局人件費の節減によってしか事業の継続が難しくなり、どんどん職員の非常勤化への圧力が加わっている。これでは働く人たちが長続きしないし、支援技術の習得や継承も難しくなり、誇りを持って選択できる仕事では無くなってきてしまっている。「先進国の一員」としては本当に恥ずかしいことだ。この所の急激な切り下げは、英国の新聞のコラムニストが書いた『ハードワーク』(東洋経済新報社)の世界が日本の福祉現場でも現実のものになりつつある。 この国の福祉労働者をワーキングプアにしてはならないと強く思う。
社会福祉にお金を使うことは、地域経済に大きな貢献をすることであり、内需拡大に大いに貢献することである。自分は経済学のことは良くわからないけれど、神野直彦東大教授の著作は自分のような者にも勇気を与えてくれる。 レベルの低い政治家が跋扈するこの国の現実を思うと背筋が寒くなるが、人を大切にする国にしていきたいと思う。
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