先週、知的しょう害の人たち4人が暮らすグループホームで、月1回のボランティア宿直をした。夜9時半に入って、翌朝9時半頃まで、皆さんと「会話」をしながら、就寝準備を見守り、大体夜11時過ぎに各自の部屋へ行かれるまでリビングで過ごし、その後、朝7時過ぎから起きてこられるので、朝食をつくって食べてもらい、皆さんが授産施設へ出かけるのを見送って、食器を洗い、日誌を書いて勤務が終わる。
順調な日は上記のように平穏に推移し、それほど疲れ切ることはないが、利用者さんの心身の調子が悪い時はこうはいかず、皆さんの人間関係の調整や、発作その他への対応が求められる。この日は、一人の方の調子が本当に悪く、結局朝まで眠れずに過ごすことになり、「後遺症」が残ってしまった。60歳を過ぎてのこの様な宿直はやはり無理なのかも知れない。
今回は、様々な課題が明確になったので、責任者と意見交換をし、今後の取り組みについて別途意見書を提出しようと思う。知的しょう害の皆さんにとってはグループホームは不可欠だけれど、国の制度はあまりにもお粗末で、働く人にも暮らす人にもストレスがたまっている様に思われた。
かつて訪ねたスウェーデンのグループホームまではいかなくとも、せめて先進国に相応しい人員配置と給与基準をつくって欲しいと思う。 どうして福祉というとこの様に劣悪な労働条件で働くことを前提にする賃金体系にしかならないのか、不思議でならない。
障がいの重い人たちも生き生きと暮らせる社会こそが平和な社会の証だと思う。
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