ある時、面会時間を待ちかねたように母が小児科病棟にやってきた。そしていきなり「ベッドから落ちたんとちゃうか?」と言った。僕がベッドから落ちた夢を見たのだという。実はその日、僕は本当にベッドから落ちていた。夜中に眠っている間にあばれたようで、低い柵を乗り越えてベッドから落ちて目が覚めた。入院中にベッドから落ちたのはこの時の1回だけだったけれど、まるで目撃していたように母から言われて本当にビックリした。
僕の母には何か特別な能力が備わっていたのではないかと、本当に思っている。永年会っていなかった親戚の人(母の姉妹?)が亡くなったときも、「亡くなった夢を見た」と言って大騒ぎとなり、確かめるためにあちこち探して電話を架けて、本当にその日に亡くなっていたということもあった!!ただただビックリさせられることが多かった。
後年、僕は南博の『超心理学入門』(岩波新書)(?)なんかを必死に読んだけれど、これはこの様な母の影響ではないかと思う。
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