NHKBSで放映されていた『シンドラーのリスト』を観てしまった。3時間15分くらいの長編映画。きちんと観るにはとても重い。『戦場のピアニスト』を思い出してしまう。平然と、日常的に人を殺す場面が耐えられない。 今朝は同じくNHKで、米国と英国の共同制作によるナチスの強制収容所に関わった人たちのドキュメント、全5作も放映されていた。 人を日常的に殺す側に身を置いて、インタビューに答えている人たち。「仕方がなかった」という言い方は、やっぱりしてほしくない。周りの人間が言うのなら判るが、本人が「平然と」そう言うのを見ると、どうにもやりきれない気分にさせられる。もう少し悔恨し、罪を思い、絶望的な気持ちを引きずっていてほしい。
日本がフィリピンや中国や朝鮮半島でやったことも、これもNHKでやっていたドキュメントに登場していたお爺さんが、自分が徴兵によって送られた中国で、上官の命令で、新兵達が「度胸試し」のために無抵抗の中国人を殺すことを求められ、前に連れ出された若者と年配の中国人を、皆で次々に銃剣で刺し殺したことと、それについて「仕方がなかった」と、総括するのを聞いていて、どうにもやりきれない気分にさせられた。客観的には「仕方がなかった」のかも知れないが、これを自分で言うのは止めてほしい。声を詰まらせて黙ってしまうなら判るけれど、周りの者が気を遣って「仕方がなかった」と言うのは判るけれど、自分で平然と「あの時は、断れるような状況ではなかったし、仕方がなかった」と言うのは止めてほしい。
「人間に未来はない」と思えてしまう。
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