早くに投票を済ませていたので、選挙の結果の報道は北海道の登別温泉の旅館で中継を見ていた。保坂展人氏は選挙区で当選するのではないかと思っていたけれど、石原氏に負けてしまった。元々比例区でも前回のようなことがない限り社民党が議席を得ることは無理な状況だったので、落選も仕方がない結果だった。
自民党の候補者は、公明党・創価学会の支援を受けて、対抗馬に民主党候補がない場合に選挙区で当選しているというのが一つの傾向のようだ。投票率が上がれば、公明党・創価学会の比重が相対的に下がり、それが太田氏や北側氏や冬柴氏等の落選につながったし、公明党・創価学会の支援を受けた自民党候補の落選につながったと思う。公明党・創価学会の実人員がそれほど増えていないということかも知れない。自民党・公明党以外にとっては、投票率のアップこそがこれからも必要な対策かもしれない。
いずれにしても政権は時々替わることが必要だと思う。様々なしがらみや不正が表に出るには政権交替が不可欠だと思う。また、一党が絶対多数を占める結果を生む現在の選挙区制度には大きな危惧を感じている。小泉、安倍、福田、麻生と、絶対多数の衆議院のおかげでやりたい放題をしてきた。これをさらに拡大すると、ヒットラーのような人物を生み出しかねない。少数政党も含んだ政権こそが大切で、協議と妥協が中庸の政策を生んでいくのだと思う。
さて、極右から左まで、非常にバラエティに富んでいる民主党の党員の人たちがどの様にまとまって一つ一つの政策を遂行していくのか、お手並みを拝見したい。また、障がい者施策と高齢者施策、それに児童福祉施策、医療施策等々の行方を見守っていきたいと思う。財源を是非見つけ出して洗い出してもらいたいと思う。
昔、公務員をしていた時、年度末が近付くと、それまで使っていた事務机と椅子が、まだまだ十分使えるのに突然新しいものに一掃され、予算を消化しなければならないからだと説明を受けたことがあった。新しいものになって使う者には気分は良いが、果たしてこんなお金の使い方で良いのかと大きな疑問だった。机や椅子の業者は儲かり、内需拡大に貢献しているから無駄ではないと先輩から聞かされたりしたが、これも国家予算の使い方としてはとてつもない無駄づかいだと今も思う。この様な「予算消化の仕方」は全国各地で今も続いているのではないかと思う。それらが集まって、億、兆のお金が、湯水のように使われているに違いないと思えてくる。ぜひ、これらを明らかにしてほしいと思う。
内需拡大には、無駄な出費によるのではなく、必要にこたえることで貢献できるものにしていただきたいと思う。福祉施策は必要に応えることで内需拡大に貢献できる施策の一つだと思う。
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