先日、新しい事業所を始めるという計画を前に、行政から指導を受けて「地域住民説明会」というものを開催した。障害者と高齢者が通ってくる事業所で、高齢者についてはショートステイに対応すべく宿泊施設も含む事業所である。
数年前に、約1年半の間に6回の「説明会」を開いた際に、誤解と偏見と差別観に満ち満ちた反対意見の大合唱に遭遇し、(この時のことはどこかで詳細に書いてみたいと思っている。)正直なところ2度と説明会は開きたくなかった! ただ、この関門を通過しないとスタートラインにも立てないので、開催することとなった。
開催してみると、反対意見は全くなく、とても暖かいご支援の言葉を沢山いただくことができた。隣接した場所で長く事業を続けて来られた別の社会福祉法人と、今回は一つの敷地を折半する形で事業展開をする計画を立てていて、この法人と一緒に説明会を開いたことが良い結果になったのかも知れない。同じ市内とは思えない状況に、感謝の気持ちで一杯である。ご支援に反しないように、地域の誇りと思ってもらえるような事業を長く続けることができるよう、努力したいと思う。
実際に事業が開始できるのは、一番早くても2年後の夏頃であり、それまでにいくつもある関門を一つ一つクリアしていく必要があり、最も大きな課題は金銭上の課題である。数千万円にのぼる借金と、これを20年かけて返済を続けるという計画が果たして行政の審査をパスできるのかどうか。企業への就職の可能性のある知的障がいの人たちへの支援を中心とした事業と、赤字のためにどこもあまり手を出さない高齢者のための小規模多機能の通所事業は、いずれもニーズは多くあると思うが、とにかく先立つものが大きな課題である。地域の方々の応援を得ながら計画実現に向けて取り組めることを感謝しつつ、安定した経営が出来るよう頑張りたいと思う。
障害者自立支援法がどの様な形で見直されるのか、その成り行きも見極めつつ、現場で頑張って下さっている職員の皆さんを応援していきたいと思う。
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