用事があって、今日の午後、映画『おとうと』の舞台になったという東京山谷の「きぼうのいえ」に行った。 その用事そのものではなく、地下鉄の南千住駅から歩いて10分ちょっとの距離なのに、駅前の歩道橋を歩いている時からすでにあまりの暑さに全身から汗が噴き出て、目的地に着いたときにはワイシャツもズボンもぐしょぐしょ状態で、熱中症で倒れるのではないかと怖くなった。 面談をして用事を済ませた後、また駅まで歩いたが、午後2時半の太陽はさらに強烈で、駅の日陰にやっとのことでたどり着いた。 こんな時期に屋外で働く人が居ることに、本当に頭が下がる。 と同時に自分の年齢をあらためて自覚させられた。 往復の電車で遠藤周作の『死について考える』(光文社文庫)を読み、すでに内容が古くなっていることを痛感したけれど、著者の独特の考え方と感じ方に共感もした。
山谷も、炎天下でカラッと明るい雰囲気に見えたのは、現実の諸問題とは異なるのだろうと思う。 僕が山谷と同じ「寄せ場」と言われた大阪の“釜が先”へ初めて行ったのは高校生の時で、1960年代の前半であり、1070年代には仕事で度々足を向けたが、その頃の釜が先の状況・空気とは随分今日は違っていた。 また、学生時代(1960年代の後半)に横浜の寿町へ夏休みを利用してボランティアとして出かけた経験があるけれど、この時の空気も今日のそれとは随分違っていた。
僕にはこれらのことを論評する資格はないけれど、今年の夏の炎天の下では全てがカラッとしているように見えて、「OK! もう、何もかもOK!」と叫びたくなった! ひょっとしたら熱中症だったのかも知れない。(+_+)
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