9月になったというのに、連日の猛暑が続いている。 9月1日のラジオで、「まるで8月32日だ!」というアナウンサーの言葉に、「なるほど!」と思わせられた(>_<)
民主党の党首選挙に小沢一郎氏が立候補し、鳩山前総理大臣がこれを支持するという。私のような凡人には、この二人の言動がなかなか理解できない。 昔々、河上民雄氏から『河上丈太郎演説集』をいただき、そこに記された一字一字に僕の心が揺さぶられたことを思い出すが、河上丈太郎という政治家のような、精錬・潔白にして、魂のこもった言葉で人々を魅了する政治家が現れて欲しいと思う。 古い自民党的政治手法からやっと脱却して、利権や利害得失ではなく、思想や政策によって政治家を選ぶ時代がやっとやって来たと思ったのだが…。 まだまだ紆余曲折が続きそうだ。
いやな事件が相変わらず報道されるが、中でも大阪の若い母親による二人の幼い子どもの虐待死の事件は、本当にやりきれない気分にさせられる。可愛い二人の写真がテレビで放映される度に、何とも表現できない胸苦しい気分に襲われる。 これが大阪市内に住んでいた子ども達で、大阪市中央児童相談所の管轄内の事件だったことを思うといっそう気分がめいる。大阪市中央児相は早くから専門職を多く配置し、とても熱心な児童福祉司の多い児相だったと思う。一時は専門の福祉職のリーダーが所長をされていて、その活躍に期待していた。(児童相談所の児童福祉司は当然福祉職として採用された人が就任していると一般には思われているが、実は専門職の配置はごく限られている。 多くは事務職員が通常の人事異動で児童福祉司に就任していて、児童福祉のイロハ、ソーシャルワークのイロハの教育も受けずに就任しているのが一般的であり、まして所長が福祉専門職であるというのは極めて稀である。) この様な中で、大阪市中央児相は多くの専門職を配置する児相だった。(現在はどうなのか僕は知らない。)1970年代に、大阪市中央児相の人達と定期的に勉強会をやらせてもらった。 里親開拓を専門に担当されていた4,5人の児童福祉司の方々と毎月お会いしてその熱意と、子ども達への愛情と、不幸な育ちをした親たちへの配慮と支援の実際に敬服したことを思い出す。 だから、なおさらあの二人の子ども達は救出されて欲しかった。 本当に残念で仕方がない。 あの母親(そしてきっと居るはずの父親…、母親の原家族…)、責任追及だけではなく、どの様な治療的な関わりが可能なのか分からないけれど、罰するだけでは意味のない、この国の更生保護の真価がこれから問われるのだと思う。
暑い日々、「雑事」に追われている。怠け者の私には、この夏はとてもしんどい日々である。
コメント