☆ NHK-BS で、原田芳雄さんの追悼ドラマ「火の魚」というのをぼんやり観てしまった。 作品としてどうなのか、批評する能力は僕には乏しいけれど、心に残るドラマだった。 不器用な老境に差し掛かる男性作家と、独特の感性を備えた若き編集者の女性との微妙な人間関係が描かれていて、とても切ない余韻の残るドラマだった。人間の老いと、人生のはかなさを思わせられ、65歳という年齢になった自分自身の残りの人生と重ね合わせてドラマを観てしまったようだ(+_+)
☆ 原田芳雄さんの出演映画として自分が思い出すのは、いずれも黒木和雄監督の3部作、『TOMORROW 明日』『美しい夏キリシマ』『父と暮らせば』で、全ての作品に出ておられたと思う。とても良く似たトーンの映画だったと思う。どれも余韻の残る、しんみりした雰囲気の映画だったように思う。
☆ つい最近テレビの報道番組で観た原田芳雄さんは、げっそり痩せて車椅子に乗っておられた。病状が深刻な様子が想像できた。 …今さら仕方がないけれど、僕は役者という職業に憧れるこの頃である。別の人格を演じてみたいと思う。
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