僕の住んでいる街では、もう桜は、八重桜を残してほとんど散って、新緑の季節になった。新緑の微妙な緑のグラデーションには本当に感動させられる。常緑樹の楠木(これは僕の生まれ育った市の、市の樹に指定されている)も綺麗な新芽が出て、何だか微笑ましい。
ツツジとハナミズキの街路樹も綺麗に咲き出した。僕はハナミズキがお気に入りだ。昨秋ある人を記念して植樹したハナミズキも白い花を、まだ少しだけれど咲かせ出した。 白やピンクのハナミズキは桜よりも咲いている期間が長く、随分気持ちを和ませてくれる。 もう20年近く前に、米国オレゴン州のポートランドに初めて行った時に、住宅街が満開のハナミズキであふれていた。とても大きな樹木に、花を、「これでもか」と言うくらいに付けた満開のハナミズキ(=英語ではDog Wood Treeと言ったか?)に圧倒されたことを思い出す。 桜の「可憐さ」「はかなさ」とは違う、別の種類の迫り方で僕の記憶に刻印された。その後ポートランドには4~5回行っているが、いずれも時期がずれていて、いつか時間が出来たら、5月のGW頃にもう一度行ってみたいと思う。
ツツジといえば、国内のあちこちに名所があって、この花も桜と違ってかなりの期間楽しむことが出来る。 僕の思いでの中では、福岡県田川市の成導寺公園?のツツジが浮かんでくる。特別に行った場所ではなくて、一時期暮らしていた家の近くにあって、ふらりと散歩するにはもってこいの場所だった。丘の上からは旧炭坑街の一部が見渡せ、5月の中旬に行われる川渡り神幸祭は英彦山川をはさんで行われる勇壮なお祭りだった。風治八幡宮が一時火事で焼失したと聞いたけれど、再建されているのだろうか。