思い立ったら、また書いている。仕事がいっぱいたまっているというのに!
前にも少し書いたけれど、僕はフィリピンへ4回旅をした。いずれも忘れられない旅で、多分もう行く機会はないとは思うが、可能ならまた行ってみたいと思う。
1度目は、パナイ島、ネグロス島とマニラへ、二度目は、ミンダナオ島とマニラへ、3度目はルソン島のマニラの郊外とマニラへ、4度目はマニラに滞在する短い旅だった。
ネグロス島は、パナイ島から船でバコロドという街へ渡り、ここからジプニーに乗って、カンラオン山の中腹の村でホームステイをした。サトウキビを収穫する労働組合の皆さんの協力で二つの集落を訪ね、半日は一緒にサトウキビを刈る作業を体験させてもらった。とにかく汗みずくになって「働いた」のだけれど(実際は邪魔をしていたと思う!!)、忍耐力のない私は、バコロドの街で買っていった水をすぐに飲み尽くし、咽が渇いて仕方なく、サトウキビを直接噛んで咽を潤すという仕儀で、ますます咽が渇いて、本当に意気地のなさに我ながら辟易させられたことを思い出す。
夜、(その日は満月だった!)その村の中心かと思われる小さなお店の前に、(電気も水道もなく、ランプに照らされた店だった)沢山の子どもや大人が集まって来た。満月がこんなに明るいかと思わせられたし、遠くに街の灯りがチラチラと見えるのも印象的だった。こんなに子ども達も集まってくれたのだから、何かしないと申し訳ないと思い、学生時代にキャンプリーダーをしていた事があるので、皆で「森の熊さん」という歌を大合唱した。単純な歌詞と、交互に歌えるので、一人のお兄さんギターの伴奏に合わせて大きな声で合唱をした。
フィリピンの直面している様々な社会問題をしばし忘れて、思い出深い一時を過ごした。
その日、泊めていただいた村には、電気も水道もトイレもなかった!! けれども、「シンプルな暮らし」が可能であることを実感した。
コメント