皆が驚くような形で、総理大臣が辞任した。皆が何かの意見を持って発言している。私は、安倍という人が拉致問題の担当者として登場してきた時から、生理的にも不快感を持ってながめてきた。何か「正義の人」のような形で登場し、誰も異議を口に出来ない拉致問題を「利用して」表舞台に登場してきた人物で、人々の暮らしよりも戦前社会への復古を政治信条の中心に据えようとする臭いがプンプンとして、とても信頼できる政治家とは思えなかった。大多数の人たちの支持を受けて総理大臣に就任した当時は日本人を止めようかと思ったほどである。
短い間に教育基本法を中心とした法律を改悪したり、ブッシュ追随を一層明確にして、「日本らしさ」=「親ブッシュ」とでも言える状況を明確にしたり、憲法改正のための手続き法をつくったり、この人はいったい何だったのだろうか。
どういうブレーンを持っていたのだろうか。
「小泉改革」とは一体何だったのか。この「借金地獄」の国家財政を改善するには本当に小泉改革が正しいのだろうか。「改革」と言った者勝ち、という空気が支配しているけれど、本当にそれが改革なんだろうか。米国流「新自由主義」への疑問は、僕の中ではどうしても解消されない。
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