飯島和一さんが、次の本を久しぶりに出版するという情報を得て、何度か本屋に立ち寄ったけれど、結局出版が延期されたらしい。残念!!! こんなに寡作の作家も珍しいのではないだろうか。ベストセラーに名を連ねることもないようなので、余計なお世話だけれども、どうやって生計を維持されているのか心配になってしまう。 『汝ふたたび故郷へ帰れず』を最初に読んで、ディテールの描写に驚いて、次々と読んでしまった。軽く読める種類の本ではないのだけれど、他の作家のように次々と書かれる本に読むのが追いつかないというのではなく、いつからか次の本が出版されるのを待つようになってしまった。 この人のような作家が存在し、彼が取材にも力を入れて、食っていける世の中であってほしいと思う。次の緻密な小説が待ち遠しいこの頃である。
実は、このところ相変わらず忙しく、また気を遣うことも多く、なかなか小説を読む時間もない。電車に乗って移動するときが読書のチャンスだ。その時のためについつい本を買い込んでしまう。豊崎社長の『そんなに読んで、どうするの?』は、実に面白い!!!
僕にとっては小説を読むことも現実逃避の一つになっている。
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