やっと出版されました。飯嶋和一の次の本が! 4年ぶりに出版された、1200枚の、島原の乱を取り上げた歴史小説。『出星前夜』という541頁の分厚い本!!! 仕事の合間にちょこちょこと読むという変な読み方をする僕の場合は、いったいいつ頃読み終わるだろうか、見当も付かない。4年かけて読んでも良いかあと思ったりもする。 島原や五島列島を訪ねる旅をしてみようかなあと、ふと思ったりもする。
一方で、仕事の行き帰りに飯島夏樹(この人もイイジマさんだ!)の『ガンに生かされて』を少しずつ読んで、最後の10頁くらいになった。10万人に一人という肉腫の故に、今まさに人生を終えようとしている飯島さんの「日記」風読みもの。昨年36歳で亡くなった友人も10万に一人と言われる平滑筋肉腫だったと聞いた。この本を読んでいて、去年病院へお見舞いに行っていた時の自分は患者にとってどうだったのだろうかと思う。当事者の気持ちをきちんと受け止められなくて、傷つけていたのではないかと反省する。2005年2月23日まで書き続け、2月28日に亡くなった飯島さん。ここまで、亡くなる1週間前まで書き続けられた人が他にもおられるのか僕は知らないけれど、死を間近にした人の心情の一端を知るには本当に貴重な本だと思う。
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