8月6日、広島の原爆慰霊の日。
秋葉広島市長と麻生某との挨拶は際立った違いを見せていた。
政治家にとって、短いスピーチや挨拶はその仕事の中でかなり重要な部分を占めると思うが、ラジオで聞いた麻生某の今回のそれには、まず熱がない。そして将来を見通したポリシーがない。さらに決定的なのは、話し方に品が無い。多くの被爆死者、その遺族、今も苦しさを引きずっておられる多くの被爆者の皆さんへの心のこもらない言葉、核の脅威のない世界を目指す政治家としてのメッセージが全く伝わってこない言葉の羅列。
こういう人物が、著名人の孫というだけでこの地位に就いていることに、この国の悲劇がある。
責任政党と言うなら、被爆者援護をここまで(裁判で20連敗?!)引きずって来た責任を取りなさい!
原爆をめぐっては、井伏鱒二の小説『黒い雨』、峠三吉の詩『にんげんをかえせ』、黒木和雄の映画『TOMORROW 明日』と『父と暮らせば』等々を思い出す。麻生某さん、これらを読んだり観たりされているのだろうか? ならばもう少し気持ちを込めて話してほしい、気持ちを込めて訴えて欲しい! そう思う。
峠三吉の詩『にんげんをかえせ』は以下のようだった。(あやふやな記憶だったけれど、ネットで検索したら以下のようでした(-_-;))
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
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