日曜名作座
NHKラジオの日曜の夜に「新日曜名作座」という番組がある。西田敏行と竹下景子が2人で全ての登場人物を演じている番組で、このテーマ音楽を聞く度に心がホッと落ち着き、自分が「今週も生きているなあ」という気持ちになり、時には寂しい気分にもなる。
以前、「新」が付いていなかった頃は、森重久弥と加藤道子が何十年にもわたって独特の空気を発しながら続けられてきた放送劇を、昨年から西田敏行と竹下景子が引き継いで始まった。これから何年続くのか楽しみだ。
「放送劇」「連続放送劇」という言葉自体が、随分歴史を感じさせる言葉になっている様に思う。僕が子どもの頃は、夕食時はいつも連続放送劇をラジオで聞きながら食事をした。前に一度書いた「善太と三平」のお話も、「笛吹童子」も、古川ロッパの薬売りのお話も、小柳徹が主演のノラ犬達のお話も、主題歌と共に色んな断片を思い出す。毎日、想像力をたくましくして、聞き耳を立てて聴いていた。
「ワハッハーのワッハッハ。ワッハハーのはのはのは、笑って暮らすはハノハノ会社の…」という主題歌。「クルクルクルと回るよ風車。クルクルクルと忙しく日が暮れる。一人ぼっちで草の下。一人ぼっちで夢を見る。ワン、ワンワン。でもさ、でも僕、悲しかないさ。だって夢ではどの人も、優しい星だ、親切なんだ。気の良い星だ、良い人なんだ…」という主題歌。「ヒャラリヒャラリコ。ヒャリコヒャラレロ。どこで吹くのか不思議な笛だ…」という主題歌。う~ん。55年くらい昔のことが、正確さに欠けるけれど思い出される。あの頃の自分と今の自分がつながっているという不思議!(-_-;) 本当に不思議としか言いようがない。
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