ラグビーワールドカップ

☆　日本では何とも盛り上がらないままに、ラグビーワールドカップが終わってしまった。日本代表の勝てない事実だけが記憶に残った。同じ負けても、大西将太郎のプレースキックにしびれた前回の方がまだワクワクさせられた。…ように思う。カーワンが日本チームの弱さを克服するために、チームカラーを大きく変えるべく取り組んだ改革が結局は実を結ばなかった。　清宮氏が朝日新聞のコラムで今回の日本チームの戦い方を厳しく批判していて、いちいち納得させられたのだが、「でもそれは結果論だろう」とも思える。「日本流」でなかなか勝てないことから大きく方向転換すべくカーワン氏に託したのであれば、「元々この方法では無理だった」という趣旨の発言を今さらしても仕方がない様に思う。　　今回の現実を前に、関係者は知恵を出し合って試行錯誤を続けるしかないのだと思う。2019年に日本で開催されるワールドカップまで8年の時間をもらったのだから。

☆　　ニュージーランドの南島にあるダニーデンの街で、駅舎の2階に活躍したスポーツ選手を顕彰する「博物館」があって、ここに占めるオールブラックスの存在の大きさを痛感させられたことがある。壁は厚いけれど、日本らしさを大切にしつつ、乗り越えるためのチャレンジを続けて欲しいと思う。