吉 幾三

☆　一部の人たちの間で話題になっていた、吉 幾三の『あの頃の青春を詩う』というCDを買って聴いてみた。「あの頃」に青春時代を過ごした人たち…団塊の世代の人たちにターゲットを絞った企画CDだと思う。どの曲も見事に演歌になっていた。特に最後の「山谷ブルース」なんかは、吉幾三による編曲もあってか、見事な演歌に変身していた(；一_一)

　岡林信康の澄んだ高音とはまるで異なる声質の幾三さんの「山谷ブルース」には脱帽である。僕の本音は、あの若い頃の岡林調がやっぱり一番だけれど、これはこれで、異なる曲と考えれば、「ま、これもありか」と思わせられた。

 ☆　通勤時の車でこのCDを聴いていると、誰かの声に似ているなあと気になって仕方がなかったのだけれど、ハッと気付いたのは、吉幾三さんの声は桂三枝さんの声にそっくりであるということだった。桂三枝の創作落語のCDを持っていて、これと聴き比べると本当に2人の声は良く似ている。大発見だ。少なくとも岡林信康の声とは全く異なることだけは確かである。